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2023.02.15
2024.05.14
リヤドロやマイセンなどで有名な陶磁器のフィギュリンとは
この記事の目次
フィギュリンとはなにか
フィギュリンとは、陶磁器(セラミックの一種で、土を練り固め焼いて作ったものの総称)で作られた人形や彫像などの立体造形など、芸術的技法によって象られた作品を総じてフィギュリンと呼ぶ。レジン製(天然樹脂と合成樹脂)の人形やクリスタル製の人形なども フィギュリンと呼ばれる場合がある。
また類似語でフィギュアが存在するが、日本での場合、その違いを玩具の意味合いが極めて強いものに関してフィギュアと呼びフィギュリンとは区別されている。
洋食器ブランドにおいては多くのメーカーがフィギュリン(figurine)と称しており、その多くは制作工程をハンドメイドで製造し、色付はハンドペイントにより仕上げていく。
とても手間がかかる紫玉の一品である。
そしてストリートブランドで世界的にも有名なSupreme(シュプリーム)とMeissen(マイセン)のコラボレーションフィギュリンの発売などあり、今もっとも注目されているストリートブランドのからのフィギュリン発売ということもあり今後ますますフィギュリンの世界に注目する人が増えることだろう。
そんなフィギュリンについて今日は学んでいこう。
マイセンとフィギュリン
【マイセンと彫刻家ケンドラー】
西洋磁器の歴史は1710年から始まる。
「人形(フィギュリン)」は、マイセンを語る上で重要なジャンルのひとつである。
300年近い歴史を誇るマイセンだが、錬金術師ベトガー(ヨハン・フリードリッヒ・ベトガー)が硬質磁器を完成させて間もなく、彫刻家ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1706-1775)を造形師としてマイセンに登用した。
アウグスト強王は、すべての部屋を東洋の高価な舶来品とマイセン磁器で埋め尽くす「日本宮」を計画し、目玉として、大広間に磁器製の大型動物の彫刻を並べた宮廷動物園「メナージュリ」の実現を思いついたのである。
ケンドラーが最初に取り組んだのは、日本宮を飾る「動物」だった。
様々な動物のしぐさを研究し、それを磁器として誕生させた。
「宮廷の光景」「羊飼いシーン」「イタリア・コメディ」を始め、ギリシアやローマ神話といった魅力的なテーマを題材に次々と作成を行っていった。
肌の色、瞳、手足、顔の表情、臨場感、それに衣服の模様やリボンといった装飾品にいたるまで細部までこだわり抜いて制作される。
人形の造形家や絵付け師は食器制作とは異なり、修業の後専門家として生涯をマイセンの人形と共に過ごすのである。
大きな造形のものは完成するまでに数ヶ月間寝かせて乾燥させ、各パーツを部分部分にそれぞれ作成する。最終的にそれを磁土でつなぎ合わせていき、全てのパーツが丹念に職人が時間をかけて作成していくのである。
もちろん繊細なデザインであることから、腕や衣服の重いひだが、焼成中に失敗してしまうことも少なくない。
これらの手仕事の一つ一つを経て芸術作品となる。
マイセンの人形には、職人によって時代を超えた永遠の命が吹き込まれるのだ。
先に記載した「日本宮」の作成。この究極の挑戦は、王の死により実現はしなかった。
しかしこの挑戦があった事によりケンドラーの技量が発揮され数多くの大型動物彫刻が生まれた。
ケンドラーこそマイセンフィギュリンの象徴であり、「磁器」という東洋の文化に西洋の「形」を取り入れた先駆者であり、マイセン磁器に数え切れないほどの人形や食器をもたらした人物である。
現代のフィギュリン
西洋磁器誕生から300年という時を経てもなおマイセンのフィギュリンは最たる価値のある対象として取引されている。
一方、人気のあるフィギュリンブランドのリヤドロは、背が高く細身の人形を得意とし、穏やかで温和な雰囲気のある女性像は世界中の女性から絶大な支持を得ている。
歴史的人物のフィギュリンから、ありふれた日常のワンシーンを切り取ったフィギュリン作品まで数多く作られているため、特別な日の記念や贈り物にするためのフィギュリンならば大抵は探す事が出来る。
高級インテリアではマイセン、女性に人気のあるフィギュリンはリヤドロ、動物のフィギュリンならばリヤドロやロイヤルコペンハーゲンから探す事をおすすめする。
リヤドロとフィギュリン
リヤドロ(Lladro)
ヨーロピアン ラグジュアリー・ポーセリンアートブランド、リヤドロ。
中世ヨーロッパではその製法が国家機密とされるほどに、貴族たちに愛されたポーセリン(磁器)。
そのポーセリンを用いて芸術作品を成形する技術は、創業以来変わることなく、スペインのアーティストたちの手により受け継がれている。
また人生の美しい瞬間や躍動感あふれる生命の姿、ポーセリンアートの秘めた無限の造形美の可能性を追求したその作品の数々は、 世界中多くの人々の共感を得、ポーセリンアートのトップブランドへと成長。
広く芸術的価値を認められたリヤドロの作品は、世界約120カ国にて展開され、ロシアのエルミタージュ美術館など、 世界に名だたる美術館に展示・所蔵されている。
1950年代-スペイン バレンシアで「リヤドロ3兄弟」が創業したのが高級ポーセリン人形である。
リヤドロのフィギュリンは、全行程が熟練の職人による手作りで精細な造形美や豊かな表情は、まさに芸術品と呼べる。
なかでも「花」は、その繊細な美しさによりリヤドロの代名詞となった。
1968年には、姉妹ブランド「NAO」を開業
また、日本でも1986年に三井物産と共同で「物産リヤドロ株式会社(後のリヤドロジャパン)」が設立され、現在も2000人を超える人たちがポーセリンシティに勤めている。
彫刻家やデザイナーといった熟練の職人たちによって、芸術的なフィギュリンが創られ続けている。
フィギュリンはどこで買えるの?
①【リヤドロ】の場合
リヤドロブティック銀座
〒104-0061
東京都中央区銀座7-8-5
TEL : 03-3569-3377
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リヤドロブティック大阪
〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田1-8-16
ヒルトンプラザ イースト2F
TEL : 06-6344-8177
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②【マイセン】の場合
伊勢丹新宿店
東京都新宿区新宿3-14-1
03-3352-1111
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日本橋髙島屋
東京都中央区日本橋2-4-1
03-3211-4111
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日本橋三越本店
東京都中央区日本橋室町1-4-1
03-3516-6030(直)
03-3241-3311 (代)
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フィギュリンの売却をお考えの皆様
リムーブ(reMOVE)では豊富な買取実績により、リヤドロ(Lladro)やマイセン(Meissen)のフィギュリン買取りに自信があります。未使用品はもちろん、箱の無い場合や、使用済みでも買取りを行っておりますので、ぜひリムーブの宅配査定をご利用ください。もちろん送料や手数料は一切かかりませんので、安心してお申込みできます。
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リムーブのコラム執筆・監修に従事している中村です。
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