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2022.10.21
2024.05.14
ロイヤルコペンハーゲンのバックスタンプを解説
この記事の目次
ロイヤルコペンハーゲンのバックスタンプについて
ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen)は、デンマークの有名な陶磁器メーカーの一つです。
商品はすべて繊細な装飾から絵付け、釉薬まで職人さんの手作業です。
機械ではなく手仕事で作られているため、バックスタンプの色合いやペイントは職人さんによって様々なのです。なので、「こうであれば本物、偽物」といった基準はないですが、バックプリントによって少し詳しく確認することができます。
本記事では毎日ロイヤルコペンハーゲンの食器査定をおこなっているバイヤーがロイヤルコペンハーゲンのバックスタンプでわかるポイントについて紹介しています。
製品の裏側にはロイヤルコペンハーゲンのマーク、アーティストのサイン、型のナンバーが描かれています。
ロイヤルコペンハーゲンのマークは、多くの人が知っている通り、「王冠」と「三本の波線」で構成されています。3本の波線は、王室とデンマークを流れる3つの主要水路を現しています。
その上には王冠の刻印があり、工房がデンマーク王室と関係があることを強調するために施されました。
B級品(訳あり)が分かる
これは知っている方が多いと思いますが、裏のバックプリントの王冠の下の三本の波線に小さな傷がつけられていることがあります。
その傷があるとB級品(訳あり)と判断できます。アウトレット品も同様に三本の波線に小さな傷がつけられています。製造時になんらかの理由によって、A級品と判断されなかった(訳ありと判定されたもの)は、裏のバックプリントの王冠の下の三本の波線に小さな傷がつけられます。
傷に関してはとても薄く分かりにくいものや、パッと見てすぐに分かるものと、それぞれ異なっています。
そのため画像で確認することは難しいので、できれば実際に実物を手にとって光にかざしてみるといいでしょう。
意識的に入れられたと分かる三本の波線への傷はB級品(訳あり)、二級品となります。
↑こちらの画像はとても分かりやすい線が入っています。
そういった製品はよく見ると、黒点があったり、表面にわずかな凹みがあったり、ペイントがずれたり若干にじんでいたりします。
今で言うアウトレット製品です。
ただ、質は同じでよく見ないとわからないような程度のものばかりなので、B級品であっても大きく変わることはありません。
定価より少し安価な値段で手に入れられる面では非常にお得ではないかと思います。
B級品が特に気にならない方は、とてもお得に手に入るのでおすすめです。
産地が分かる
ロイヤルコペンハーゲンは2004年から現在までタイで製造されています。
デンマークで作られた商品が欲しい場合は、2004年以前のものを探すのがいいかと思います。
↑上の画像のように裏のバックプリントの波線の上に「DANMARK」と入っていればデンマークで作られたものになるため、簡単にデンマーク製のものだと分かります。
「DANMARK」と入っていなければ、デンマーク製ではない可能性が高いので気を付けましょう。
最近のロイヤルコペンハーゲンの製品であれば、デンマーク外で製造されているものになります。
ただし、古い時代の物はデンマークで作られたものであっても、「DENMARK」という文字が入っていない場合もありますので、注意が必要です。
裏印の数字について
この数字ですが、756個中の1個、または1番目という意味ではありません。
「756」という数字はこちらのコーヒーカップ&ソーサーの形の番号になります。1という数字は絵柄に充てられている数字になります。
ブルーフルーテッドは、ロイヤルコペンハーゲンの代表ともいえる絵柄です。
1775年の開窯当初のから存在したデザインとなります。
1は「ブルーフルーテッド(ブルーフルーテッドプレイン、ハーフレース、フルレース、ダブルフルレース含む)」シリーズになります。
ちなみにブルーフラワーには「10」が割り充てられています。
また、波線の右側のアルファベットはペインターのサインとなります。
1928年以前は数字でしたが、それ以降はアルファベットになり、20世紀末ごろにはこれらの制度がなくなりました。
年代が判断できる
こちらも多くの方が知っている通り、その製品がいつの時代に作られたかというのもバックプリントを見て判断することができます。
1935年より、バックスタンプには年代が特定できる印(線)が付いています。
この印の付き方を確認すれば、いつ製造されたものであるか、年代を特定することが可能なものが多くあります。
例えばCOPENHAGENの最後の「N」の上に線がついているもの、これは1949年のバックスタンプなので、「1949年の製造」であることが分かります。
1935年から1949年に作られたロイヤルコペンハーゲンには、ROYAL COPENHAGENの文字の上に棒線がついていることが多いです。
ROYAL COPENHAGENの下に線がある場合は1950-1984年のものです。
ただし、薄くなって点のようになっているものや消えてしまっていることもあるので注意は必要です。
棒線が確認できれば、年代が判断できます。
余談ですが、先日私が実際に持っているアイテムがいつ作られているか気になったので調べてみました。
すると、本来ならあるはずの線がありませんでした。
ロイヤルコペンハーゲンへ直接問い合わせをしてみると、
「もしかしたら線が消えている可能性があります」との回答をもらいました。
やはり何らかの原因で線が消えてしまう可能性もあるので、もし疑問に思ったらロイヤルコペンハーゲンに直接問い合わせてみるといいでしょう。
ちなみに製造年と発売年のタイミングによる文字上の棒線がずれるといった商品もあります。
例えば2010年イヤープレートは「RC」のうえに棒線が書かれますが、「RL(2005-2009年)」のうえに線が書かれているケースです。
これは2009年に2010年のイヤープレートを製造したためずれが発生しています。
年代についてはロイヤルコペンハーゲンの公式サイトにも記載があるので、ぜひ自分の持っているロイヤルコペンハーゲンがいつ作られたか見てみるとよいでしょう。
ロイヤルコペンハーゲンの高価買取ならリムーブ
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高価買取のためには
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